2018-01-01から1年間の記事一覧

日本の労働環境 過去の成功体験にとらわれる人たち

過去の成功体験にとらわれる人がいる。自分自身がその体験に沿った行動をとるだけではなく、後輩たちに対しても同じようなやり方をさせようとすることも珍しくない。このような人は考え方を改めるべきだ。 なぜならば、なぜ成功したのかという要因をきちんと…

雑談 国境の壁について思うこと

トランプ大統領が公約に掲げ、今もこだわっているというアメリカ・メキシコ国境の壁。反対している人も多いというが、私がアメリカ国民でも反対するだろう。理由は、効果が薄そうだから。壁の建設費は、最大で2兆円とする試算もあるようで、それだけの効果…

雑談 町の本屋が無くなると困る(と予想される)こと

電子書籍やネット通販を利用する人が増えるに従って、町の本屋が少なくなってきている。時代の流れと言ってしまえばその通りだけれど、無くなってしまうと困るだろうなあ、と思うことがある。 町の本屋では、思いもしなかった本と出会えることがあるが、その…

雑談 ふるさと納税について思うこと

ふるさと納税の返礼品見直しについて、「自治体の努力」とか反対する意見がある。信じられないことだ。 私は、見直しすべきだと思っている。本来は、見直しどころか、廃止すべきではないのだろうか。理由は単純だ。日本全体の地方税収入のうち、返礼品として…

雑談 飲酒運転について思うこと

今年もすでに12月となり、忘年会などで飲酒の機会も増えるだろう。そこで出てくるのが、飲酒運転の問題だ。 なぜ飲酒運転が無くならないのだろうか、と考える人は多いだろう。考える人は多いのだけれど、これといった解決策も生まれてこない。相当に難しい…

日本の労働環境 「一回で覚えろ」と指導する先輩社員

会社の中に、「一回しか言わない。一回で覚えろ。」という指導をしている先輩社員たちが蔓延していないだろうか。こんな指導しか出来ない人、早く絶滅してほしいものだ。何かを教えられて、それを一回で理解できるというのは、条件が必要だろう。それは、教…

雑談 「誰が言った言葉なのか」で判断する人たち

世の中、誰かの話を聞いたときに、話の内容ではなく、誰が言った言葉なのか、で判断する人たちってすごく多いように感じている。もちろん、人間同士なので嫌いな人からの言葉は受け入れがたいというのはあるけれど。 随分昔、「安全第一」と言っているだけで…

雑談 「後悔しない人生」ってどうなんだろう?

今まで「日本の労働環境」カテゴリでいろいろ書いてきたけれど、少し違う話題用に「雑談」カテゴリを作ってみた。 よく耳にする言葉に「自分で決めたことだから後悔なんかしない」というものがある。これって違うんじゃないの?という気がしている。この言葉…

日本の労働環境 どうすべきなのか その11

前回、日本の労働生産性を上げるためには雇用改革が必要であり、失職した人たちは社会的セーフティーネットで救っていくしかない、そのように書いた。その社会的セーフティーネットについて、生活保護の制度を無くしてしまって、ベーシックインカム制度のほ…

日本の労働環境 どうすべきなのか その10

このブログの第一回目に、日本の労働生産性が低い問題は、「働き方改革」では解決しないと書いた。他に対処すべき問題がある、と。今まで書いてきたとおり、必要なのは「働き方改革」ではなく「雇用改革」だ。個人の適性・能力に応じた職務に配置転換するこ…

日本の労働環境 どうすべきなのか その9

終身雇用という制度は、従業員を守るものではなく、従業員を会社に縛り付けるものになっているのではないか。表側では従業員に安定を与えるのであるが、その裏側では安定と引き換えに会社に隷属するしかないという状況を引き起こしている。数十年前にはつぶ…

日本の労働環境 どうすべきなのか その8

ブラック企業は淘汰されるべきだ、と書いた。これは本当にそう思っている。勿論、よいことばかりが起こるわけではない。まず、ブラックな環境を強いることで原価を下げ、それで価格競争力を維持している仕事そのものがなくなる可能性がある、ということだ。…

日本の労働環境 どうすべきなのか その7

ブラック企業と同様、社会悪となっているのが「現在の」非正規雇用だ。非正規雇用は、正規雇用に比べて著しく冷遇されている。このことが、人材の流動化を妨げている一因でもある。正規雇用から一度踏み外してしまうと、それ以降正規雇用に戻ることは難しい…

日本の労働環境 どうすべきなのか その6

人材の流動化が進んでいないということが、ひとつの社会問題として顕在化してきている。サービス残業などの、ブラック企業問題だ。どんなにブラックな環境であっても、この会社を辞めたら生活できなくなる、という恐れがあるから辞められない。一度雇用して…

日本の労働環境 どうすべきなのか その5

現在の日本の会社では、採用、異動、昇格などの人事機能が適切に働いていないと書いてきた。その原因は、新卒一括採用・終身雇用にあると考えている。個々人の適性に合った仕事をするには、解雇や降格もハードルを低くすべきだろう。人事権の濫用の懸念もあ…

日本の労働環境 どうすべきなのか その4

前回、採用のやり方がおかしいのではないか、ということについて書いた。 採用と同様、異動や昇格についても個人の適性は考慮されない。個人の適性を把握する能力がないのだから当然だ。業務との適性という問題もあるが、役職者の場合には原則として降格させ…

日本の労働環境 どうすべきなのか その3

前回、適性を考えない人事が行われるのは、やはり人事の制度自体がおかしいのだろうと書いた。その理由を考えていきたいと思う。個人的には、終身雇用こそが根本にあるのではないか、という気がしている。少しずつ述べていこう。 まずは採用から考えていこう…

日本の労働環境 どうすべきなのか その2

前回、年長者を働かせるために社会全体でコスト負担していると述べた。その大きな原因は適性に応じた人材配置を出来ていないことだと思う。当然、若い人であっても適性のない業務を行うことは大きな無駄であるが、管理職の場合は比較にならないほど影響が大…

日本の労働環境 どうすべきなのか その1

前回、若い人が会社に与えた利益から年長者が収入を得ており、年金制度に近いものだが、それでもいいのかもしれない、と述べた。ただし、「無駄な仕事を増やすなど余計なことをしない」ことが前提であることも述べた。ただ残念ながら、多くの年長者が余計な…

日本の労働環境 年長者による搾取

では、今回は少し違ったベクトルの話、収入面で年長者に搾取されていることについて書きたい。 もともと日本企業は、終身雇用・年功序列を前提に制度設計されてきた。このことにより、若いうちは収入が低く、年齢とともに収入も上がるようになっていた。会社…

日本の労働環境 誰に向けたブログなのか?

ふと思い出したのだが、このブログに対してのものではないのだけれど、ずいぶん昔に「この文章は誰に向けて書いているのだろうか」という意見を目にしたことがある。このブログの「日本の労働環境」を誰に向けて書いているのか。誰を対象としているかという…

日本の労働環境 長期休暇を取れない日本企業

今回は、なぜ日本企業では長期休暇を取れないのか考えてみたい。日本では長期休暇でイメージするのは、せいぜい1週間程度だろう。一方、海外では2週間とか1ヶ月とかも珍しくないようだ。とあるプロジェクトで、外資系企業の米国拠点で数年間勤務した経験…

日本の労働環境 PDCAサイクルを回せない日本企業その2

前回からの続き。 なぜ計画フェーズ、実行フェーズ後の評価を正しく行えなくなるのか。行動指標を満たすことができなかった場合、そのことのみを責められることがある、という理由もあるだろう。PDCAの評価の意味を理解していないからだ。行動指標そのも…

日本の労働環境 PDCAサイクルを回せない日本企業その1

今回は少し話題を変えて、日本企業ではPDCAサイクルを回すことが出来ないことを述べたい。PDCAとは、目標を実現するための行動を計画し、計画に沿って実行し、結果を評価し、評価した結果を元に計画を見直していくというものだ。そもそも、PDCA…

日本の労働環境 無能な上司その3

今回も無能な上司について。 朝令暮改を繰り返す、あるいは朝令暮改が正しいと思っている上司。最初に断っておくが、私も朝令暮改そのものが悪いと思っているわけではない。よりよい結果を出すためであればよいと思う。ただし、前提条件が付く。それは、どの…

日本の労働環境 無能な上司その2

前回に続き、無能な上司について。今回は業務に優先順位を付けられない、「すべて最優先」上司。突発的に発生した業務を上司に命ぜられたとき、現在抱えている業務とどちらを優先するのか確認するだろう。そのとき、「すべて最優先だ」と答える上司がいる。…

日本の労働環境 無能な上司その1

日本企業内にいる、無能な上司について書いていきたい。多くの会社で、月末または月初くらいに営業部課ごとに会議を開いていると思う。一ヶ月間の営業成績・活動報告の会議だ。その中で、予算目標をクリアした担当は数値を述べ、ほんの少し言葉を添える程度…

日本の労働環境 日本企業の病その3

今回は、「自分で仕事を見つけろ」「自分で考えて動け」病について書きたい。 自ら考え判断して動くことが正しいと思っている人が非常に多い。多くの場合、それは単なるマネジメントの放棄である。本来は、前提条件が整った上で「自分で考えて動く」ことが正…

日本の労働環境 日本企業の病その2

前回に続き、日本企業が罹っている病について。今回は、苦手なことを克服しなければならない病。 会社で「自分の苦手なことに挑戦しろ。克服しろ。」と言われたことは無いだろうか。なんと無駄なことか。苦手な分野を克服したところで、得意分野にまで高めら…

日本の労働環境 日本企業の病その1

今回から、日本企業が罹っている病について書こうと思う。 まずは、「これは出来ません」「これは現実的ではありません」と言ってはいけない病。多くの人が、「出来ない理由を言うな。出来る方法を考えろ。」が正しいと思っている。出来ない理由が、個人の能…