日本の労働環境 無能な上司その3

今回も無能な上司について。

朝令暮改を繰り返す、あるいは朝令暮改が正しいと思っている上司。
最初に断っておくが、私も朝令暮改そのものが悪いと思っているわけではない。よりよい結果を出すためであればよいと思う。ただし、前提条件が付く。それは、どのような理由で指示が変わったのか、伝えることだ。
明確に理由が伝えられる場合、例えば何か判断にかかわる(特に外部の)条件や環境が変わったことが伝えられれば、それは仕方がないという認識となる。外部要因ではなく、単に上司自身の中での判断基準の問題であってもかまわない。理由が伝えられた場合は上司との信頼関係に問題が生じる可能性は低い。
「なぜ指示が変わったのか」理由を伝えられないのであれば、単に思いつきで指示を出しているようにしか見えないことが問題なのだ。思いつきで指示を出しているように見える上司を信頼することができるだろうか。
実際、思いつきで指示を出しているケースも多い。二転三転して、最初の指示に戻ってしまうこともある。ひどいものになると、指示を出したことすら記憶していないことがある。

判断基準を伝えることは、他にも意味を持つ。それは、その上司の考え方、重視している視点が共有できることだ。何を重視するのかが共有できていれば、以降の業務もやりやすくなるだろう。
また、判断基準を伝えることは部下の教育にも役立つ。ただし、上司が正しい判断をするということが前提になるので、どれほど役立つかというと疑問は残ってしまうが。誤った判断を繰り返す上司であれば、反面教師として役立つかもしれない。