2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

日本の労働環境 どうすべきなのか その11

前回、日本の労働生産性を上げるためには雇用改革が必要であり、失職した人たちは社会的セーフティーネットで救っていくしかない、そのように書いた。その社会的セーフティーネットについて、生活保護の制度を無くしてしまって、ベーシックインカム制度のほ…

日本の労働環境 どうすべきなのか その10

このブログの第一回目に、日本の労働生産性が低い問題は、「働き方改革」では解決しないと書いた。他に対処すべき問題がある、と。今まで書いてきたとおり、必要なのは「働き方改革」ではなく「雇用改革」だ。個人の適性・能力に応じた職務に配置転換するこ…

日本の労働環境 どうすべきなのか その9

終身雇用という制度は、従業員を守るものではなく、従業員を会社に縛り付けるものになっているのではないか。表側では従業員に安定を与えるのであるが、その裏側では安定と引き換えに会社に隷属するしかないという状況を引き起こしている。数十年前にはつぶ…

日本の労働環境 どうすべきなのか その8

ブラック企業は淘汰されるべきだ、と書いた。これは本当にそう思っている。勿論、よいことばかりが起こるわけではない。まず、ブラックな環境を強いることで原価を下げ、それで価格競争力を維持している仕事そのものがなくなる可能性がある、ということだ。…

日本の労働環境 どうすべきなのか その7

ブラック企業と同様、社会悪となっているのが「現在の」非正規雇用だ。非正規雇用は、正規雇用に比べて著しく冷遇されている。このことが、人材の流動化を妨げている一因でもある。正規雇用から一度踏み外してしまうと、それ以降正規雇用に戻ることは難しい…