雑談 町の本屋が無くなると困る(と予想される)こと

電子書籍やネット通販を利用する人が増えるに従って、町の本屋が少なくなってきている。
時代の流れと言ってしまえばその通りだけれど、無くなってしまうと困るだろうなあ、と思うことがある。

町の本屋では、思いもしなかった本と出会えることがあるが、そのような機会そのものが無くなってしまうことだ。ネット通販では、購入・閲覧履歴からオススメを表示してくるが、それでは偏りが生じてしまう。意外な出会い、というものが起こりにくい。
もちろん、電子書籍やネット通販にもそれぞれの利点がある。電子書籍では在庫切れがおきないし、大量の本を携帯するにも楽だろう。紙の本を読みたい人も、ネット通販でPCやスマホから購入できるので、書店まで行く必要がない。それらは、購入するものが決まっている場合には非常に有効だろう。しかし、意外な本と出会うのは難しい。ネット通販で、1ページに60冊くらいのオススメが表示されたとして、20ページほどページ送りしても1200冊が表示されるだけだ。意外なものは出てこない可能性が高い。
リアル書店では、色んなコーナーを回ることで、色んな本を目にする機会が生まれてくる。もちろん、1冊1冊をきちんと見るわけでもないけれど、なんとなく目にとまることがある。その機会があるかどうか、これは大きいだろう。

電子書籍やネット通販も利用するけれど、リアル書店にも積極的に通いたい。リアル書店がすでに無くなってしまった地域は残念だけれど、まだ残っている地域の人たちは、できれば本屋に行ってほしいと願う。