雑談 フィリピンでの新型コロナ感染者数グラフ

先日、雑談 マスク対策のみが重視されることへの違和感という記事を書いた。その中で、フィリピンではマスク義務化が早かったのに感染が拡大し続けたと書いた。
そのことについて、グラフで示せと言われたので、グラフを載せてみたい。


なお、アメリカでの感染者数グラフを何度か載せてきたが、そちらと同様7日平均値であり、死亡者数は10倍で表示している。数値よりも、増減の傾きを見たいためである。

f:id:lonesometak:20201017173126p:plain

フィリピンでは、4月2日にマスク着用が義務化された。違反者には罰則も課せられるということだ。
その後も徐々に感染者数は増え続け、6月初旬には1日あたり500人、7月上旬には1000人を超えるようになった。そして、7月21日にはマスク着用を拒否する者は逮捕するという、非常に強力な手段にまでなってしまった。
しかしその後も増加の勢いは増していき、8月に入るころには1日あたり2000人を超え、数日後には3000人超、さらに数日後には4000人超と、勢いが止まることはなかった。そしてついに、オフィスや公共交通機関ではマスクに加えてフェースシールドまでもが着用義務となった。
感染者数がピークを迎えたのとフェースシールドの義務化がほぼ同時期であるが、即時に効果が出るとも思えないので、たまたま同じタイミングになったのではないだろうか。かといって、マスク着用拒否で逮捕されるようになったことの影響かというと、そちらも疑念は持ってしまう。逮捕という強力な手段をとったのであれば、1~2週間後に減少に転じないまでも、もう少し緩やかな増加になりそうな気がする。
まあ、これは個人的な感覚の問題であり、何らかの根拠があるわけではない。


感染している人がマスクを着ける効果は私も理解している。しかし、感染していない人がマスクを着けることは、その人自身の感染リスクを高めることもあるのではないだろうか。マスクを着けていることで安心感を持ってしまい、他の対策がおろそかになるケースもあるだろう。あるいは、マスクの内側にウイルスが付いてしまえば、そのマスクを着けることによって感染リスクが高くなることもあるだろう。


なお、アメリカでの感染者数も9月12日頃から再増加し始めているので、近いうちにグラフを載せたいと思っている。感染者数は増え始めて 1か月ほどになるが、死亡者数はそれほど増えていないことは書いておきたい。