雑談 読解力のない人たち

普段から、日本語の文章を理解できない人たちが多いと感じていた。ニュースサイトへの書込みコメントを読んでいても、タイトルしか読んでいないとか、きちんと文章を読んでいないとか、そんなコメントが多いのだ。ひどいものになると、趣旨とは逆の理解をしている人もいる。
その思いは私個人の錯覚などではなく、事実その通りだったことが記事になっていた。『言ってはいけない!「日本人の3分の1は日本語が読めない」』という記事だ。文春オンラインの記事であるが、リンクを貼っていいかどうか分からなかったので、興味がある人は検索してください。

 

OECDの調査で「日本人の3分の1は日本語が読めない」「日本人の3分の1以上が小学校3~4年生以下の数的思考力しかない」等といった調査結果が出たという。しかしそれでも、先進諸国の中で1位らしい。他国はもっと悪い数値とのことだ。
しかし、一方では日本は生産性が低いとも言われている。そのことにも記事の中で触れられていたが、問題があるかもしれないので、ここに書くことは控える。ここでは私個人の意見を書いてみたい。


原因のひとつは、「日本の労働環境」カテゴリに書いてきたように、各個人の適性にあった業務をしていないからだと考えている。特に、役員、部長、課長など影響の大きい人が適性のない役割に就いているので、自分では判断をしないし、責任も取らないことが問題だ。カテゴリの記事を全部読むのは大変だと思われるので、一応、日本の労働環境 要旨で概略だけをまとめているが、途中を端折っているのでどれだけ伝えられているか、不安である。
先進諸国と比較して能力自体は低くないのに生産性が低いもうひとつの原因は、得意分野を伸ばすのではなく、苦手分野を克服させようとする日本の考え方にあると思う。学校であれ、会社の中であれ、苦手分野を克服させようとする。そのやり方では、平均値を高くするとか、底辺層を少なくすることはできても、卓越したトップレベルの人材を育てることは出来ない。それぞれの分野でのトップを伸ばし、その力を結集させる方が生産性は高くなるだろう。

 

文春オンライン記事の話に戻ると、気になることも書かれていた。年齢別では16~24歳の結果が芳しくなかったという部分だ。教育のあり方を見直すべきなのではないか。