雑談 男女平等という風潮は正しいのか

よく、男女平等であるべきだ、という意見を目にする。この考え方は誤りだと思っている。
正しくは、男女平等ではなく、男女公平であるべきだろう。

脳科学や心理学の分野でも、「男性的」「女性的」というものがあるし、やはり物事の感じ方や考え方に性差があると考えられる。肉体的な違いによるものだけでなく、男性が得意な分野、女性が得意な分野があるだろう。
ただし、それは平均的な話であり、一律に性別で判断するのもよくないと思う。LGBTでなくとも、男性にも女性的な面もあるし、女性にも男性的な面もあるし、それがどれだけ強いのか、それは一人ひとり違うだろう。そういう意味でも、男女平等ではなく、男女公平であるべきだ。

問題なのは、現状の男女平等の風潮である。男女公平ではなく、男女平等を目指そうとするのは間違っている。企業の中において女性の役職者が少なすぎる、もっと増やさなければならない、といった考え方は代表的なものだろう。女性管理職の数を増やすことと、男女を公平に扱う、ということは同じではない。もちろん、現在の評価基準が正しいとも思わないけれど。

前回の米大統領選挙において、政策等を一切考慮せず、単純にヒラリー候補が女性だという理由で投票しなかった人もいると聞く。それは男性だけでなく、女性の有権者の中にもいたらしい。やはり性別というものを無視して判断するのも難しいのだろうなあ。

男性が優遇される分野、女性が優遇される分野もあるだろうが、トータルで不公平がなくなることを望む。日本労働環境カテゴリでも、その人の適性に応じた役割に就くことが大事だと何度か書いてきた。この問題も同じで、男女平等にこだわるのではなく、それぞれの能力を活かせる世の中であるべきだろう。