雑談 感染者数の急激な減少に「怪しさ」を感じるという意見について

最近、国内における新規陽性者数の減少傾向が続いているが、この減少があまりにも急激であり、「怪しさを感じる」との意見を目にする。
果たして、本当に急激と呼べるものであり、何らかの意図による怪しいものなのだろうか。


季節性インフルエンザの過去データと比較して考えてみたいと思う。2019年1月の状況を見てみる。発表が一週間単位の集計なので単日ではどのようになっているのか、そこまでは分からない。
2019年1月のデータでは、最大値となったのが第 4週であり、その 2週間後には半分以下となっている。
  第4週  28.3万人 (四捨五入)
  第5週  21.5万人
  第6週  13.0万人


今年の新型コロナの新規陽性者数はどうであろうか。7日平均値で見てみると、1月11日が最大、半分以下の数値となったのが 2月2日であり、半減するまでに 3週間かかっている。
  1月11日  6.4千人 (四捨五入)
  1月18日  6.0千人
  1月25日  4.7千人
  2月 2日  3.1千人


季節性インフルエンザの感染状況から見ても、新型コロナの状況が異常とも言えないのではないだろうか。インフルエンザも概ね年明けの 2週目~ 5週目くらいが感染者数のピークとなることが多いようだが、そのことも併せて考えると「怪しい」とは感じられない。