雑談 世界の体制そのものが大きく変革する日は遠くないのかもしれない

最近の情勢を見ていると、もしかしたら、世界の体制が変わろうとしているのかもしれないと感じることがある。


過去の歴史を見てみると、一つの統治体制が続くのは、多くの場合長くても 200~300年くらいだ。オスマン帝国李氏朝鮮などは王朝としてはかなりの長期にわたって存続しているが、私の勉強不足もあり、統治体制として継続しているかどうかはよくわからない。もしかしたら、他の国と同様に国としては続いているが、統治体制は入れ替わっている可能性もある。また、南米やアフリカ、インドなども学校の授業ではあまり触れられなかったので、こちらも不勉強である。このあたりは今後勉強していきたい。


まず、日本を見てみよう。日本という国自体は続いているが、体制そのものは何度も入れ替わっている。明治維新が起きる前は徳川幕府であり、概ね 250年程度。その前は安土桃山時代室町時代鎌倉時代など、数々の武家集団が実権を握って統治してきた。その裏側には天皇家という権威があったわけだが、実権としては武家側が掌握していた。
中国に目を向けてみる。数々の王朝が入れ替わっているが、やはり 200~300年くらいだ。漢王朝は 400年ほど続いたと言う人もいるだろうが、前漢200年、後漢200年であり、その間は新という王朝(と呼んでいいかわからないくらいの短期であったが)でいったん分断されている。
ローマ帝国も、東西分裂前にも元首制や専制君主制などの時代があった。神聖ローマ帝国は国としては長く残ったが、統治体制という点ではやはり何度も入れ替わっている。
イギリス、フランスなどもいくつもの統治体制の入れ替わりを経て、今の体制となっている。一つの統治体制としてはカペー朝の350年弱が最長だ。


世界の各地で同じようなことが起きたとすると、多くの体制が 200~300年くらいで歪みが限界に達し、再構築を行わざるを得ないのかもしれないと感じる。
現在の世界の中心の一つが米国であることは間違いなく、その始まりは独立宣言にあるとも考えられる。独立宣言から今までの間に南北戦争や大戦もあったが、概ね民主主義に基づいた大統領制が続いていると考えられる。独立宣言が1776年であり、もう少しで250年が経とうとしている。
もしも米国で大きな変革が起きたとすれば、世界中への影響は避けられない。そしてそれは、それほど遠い将来ではないのかもしれない。10年先かもしれないし、50年ほど先かもしれないし、それは分からない。どんなに遅くとも100年を越えることはないだろう。早ければ、数年以内に起きる可能性も十分にあり得る。もしそうであれば、私たちは歴史の大転換点の中に生きていることになる。