雑談 【ロボットになるな!】の不登校YouTuberについて思ったこと

最近話題になっている、不登校になっている小学生YouTuberが投稿した動画について思ったことである。
死にたくなるくらいなら学校に行かなくてもいいだろ、という部分についてはその通りだろう。

ただ。この子の場合は、宿題をやらなかったら先生に怒られた。その後、親と先生を交えた話し合いで宿題をやらなくてもいいとなったのに、休み時間にやらされた。そのことが嫌だった。また、周りにいる同級生たちがロボットに見えて、自分もロボットにになることが嫌だった。そんな理由だ。
なんだかなあ。この不登校YouTuber自身が言っている、「死にたくなるくらいなら」には該当しないように思える。では、単に嫌だから学校に行かない、ということだろうか。
宿題をやらないことを自分で選択したのだったら、その結果も自分で受け止めるべきだろう。休み時間にやれと言われて、それを受け入れるかどうかも自分で選択すればいい。

これは、私自身の経験に基づくものでもある。小学校の頃、宿題をやったことなど一度も無かったが、あるとき教師から「宿題をやらないようなら給食抜きだ」と言われた。それで実際に給食を食べなかったら、次の日から何も言われなくなってしまった。
あまり強く言われなかったのは、成績自体は悪くなかったから、というのもあるかもしれないが。学校の勉強なんて、普通に授業を受けているだけで、家で勉強なんかしなくてもどうにかなるものだ。とはいえ、家で勉強しないので暗記教科はムラが大きかったのは事実だ。
家で勉強しなかったのには一応は理由はあるのだが、ここに詳細を書くことは控えたい。あまり家庭環境がよくなかった、とだけ。

少し話が逸れた。元に戻そう。
私も、学校の教育制度には少し疑問を持っている。全員同じ授業を受けねばならないことだ。落ちこぼれの生徒を出さないために、少し時間をかけすぎていないだろうか。理解の速い子供に対して、義務教育の9年間は余りにも長すぎる。
また、子供の興味や適性がどの分野に向いているのか、その点も考慮して欲しい。適性を見極めるために全教科をひと通り満遍なく教えていく期間も必要だろう。しかし、ある程度見極められたら、個々の適性を伸ばしていくようにしてほしい。義務教育に盛り込むべきものは、日本人として生きていく上で必要な知識で十分だろう。

そういう意味では、この不登校YouTuberのことを全否定はしない。全否定はしないが、学校に行かなくても勉強は出来るのだから、学ぶべきものは学んでおかねばならないと思う。例えば、論理的に考える力や、文章を理解する力などだ。
まあ、動画を見た限りでは、そのあたりについて不安を感じてしまったことも事実だけれど。